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セレモニー奏者の目からみた 現代の葬儀事情(グリーフケア音楽と葬儀)と今まで知らなかった葬儀常識も含め色々な葬儀に関する情報などを発信してみたいと思います。
甥っ子の死 3
彼の症状が悪化し、ICUに入ってから
1週間で彼は天国へ旅立ちました

その1週間の間、病院側は全力をつくし
1歳の子供にそこまではしないという処置、治療まで
行っていました

ただ私が忘れられないのは
彼の命が助からない・・とわかってからの
病院の対応に疑問を投げかけずにはいられませんでした。。

それは俗に言う延命治療です。
助からないとわかっていてなぜ延命するのか??
それは、法律で定められていていったん延命治療を始めた治療に関しては
延命をし続ける・・続けなくていはいけないからです

弟夫婦は、子供がもう助からないのなら
早く治療を終え彼を自宅に連れて帰りたい。もう治療で苦しませたくない。
そう思うのは当たり前のことだと思います。
側で見ていて彼らの気持ちを思うととてもツライ気持ちになりました
その時の時間の経過の残酷さは今でも忘れられません。
私たち家族は、彼が死ぬのを待ち続けたのです
なのに病院側は、延命し続けました
ここの部分は、現在においても色々問題になっていますが
家族が延命は必要ないと言えば延命は止めるべきだと思います。

現在人は病院で亡くなる方が90パーセント以上
亡くなると、ご遺体を自宅へ連れ帰るには
乗用車では搬送できません。
ご遺体搬送用の特別に許可された車でないと
ご遺体は搬送できません。

甥っ子が息を引き取り、弟夫婦は一刻も早く家に連れて帰りたい。
抱きかかかえて連れて帰ること・・病院は暗黙の了解で許可しました

たった1年で人生を終えた甥っ子は、ここで命が終わることが運命だったのか?
私には、人生の無常さを感じずにはいられませんでした。
もしかしたらほんの少しの救いは
彼が物心を持たずに亡くなったこと・・ぐらいです。

ただ弟夫婦の気持ちを考えると言葉もありませんでした
その時にはこの非常な悲しみをどう乗り越えていくのか。
私にはその時には全くわかりませんでした
もし、私が義理の妹の立場だったら・・立ち直れただろうか・・
どう考えても無理としか思えませんでした


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